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風とワルツを踊りましょう
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「じゃあ、彼方、俺帰る」
「おう、じゃあな」
「ん」
車に乗り込みゆっくりと動き始めた
もう見えなくなった車をじっと見つめては、
なんだかわからない気持ちに心臓を掴むように
服を握りしめた
肌寒い風が吹いて髪がなびく
月も真上に来ていたから相当遅いんだと思う
明日は学校だし早く寝なければとは思うのに
なんだか寝れなくて。そのまま家の門に寄りかかって
しゃがみ込んだ、家に戻る気力もない
家に帰るとまた1人な気がして
なんだか嫌だった
眠たかったけれど、家に帰りたくない気持ちが勝ってその場を動けないまま眠りに落ちる
涼しい風がそばに居てくれるから。
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