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海賊王になりたい
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「はぁ、だりぃな…」
「なにが?」
きょとんとした顔で俺を見る輝は
おいおい、さっきの話聞いてたのかよ
と思いながらも説明してやった
「だから、さっきのババアだよ」
「ああ、あのおばさんね」
「咲島家に行くのは嫌だ…ほんとに」
心底落ち込む、あの家はただもんではない。
どうせ給料明細を見せろとかいうんだ
金あるはずのに巻き上げるつもりだ
仕送り〜だなんて言って子供のお小遣いで
何もなんねえだろアホが…なんて思いながらも
俺は逆らうことも出来ずに貯金ほぼほぼなくなるんだよな
マジ勘弁してほしい、あの金持ちばか
庶民様のこと考えれよ
「嫌かもしれないけど、一応保護者代理みたいになってるし何も言えないんだろ?」
「…そうなんだけどよ…」
もう考えていてもしょうがない、
ほう思ってはぁ、とため息ついた
「俺の養子になる?」先生が言った言葉を思いだした
こんな親、どうせ俺が就職しても集ってくる
そんなのゴメンだ、でも先生だったら…そんなこと
なくなるかもしれない。のにな
少し期待していた部分もあるのかもしれない
まぁ、みんなあんな親
大人になってしまえば親のことなんて無視してしまえばいい。なんて思うかもしれないけどな?そんな都合のいいようには行かないのも事実
あいつらは裏でやばいヤツらの手を引いてる
俺が下手に動くと三区のヤツらに被害が出るかもしれない
それだけは避けたかった
だからどうせ親が死ぬまで俺は言いなりだ
な?、だりぃだろ?
海賊王になりたい。切実な願い
「池羽彼方…ふはっ似合わね」
「え?なになに!」
「何でもねーよ」
「えええ!」
馬鹿な事考えるのはやめた
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