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第81話 タイトル。面倒(おい)
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もう夕方の5時は過ぎていた。家についてソファーに身を任せて目を閉じた。もうソファーは布団と化していて、俺の砦になってる
悪寒がしてタオルケットを首まで持ってきて横を向き潜る
進路かぁ…どこかあるだろうか。
学校なんて辞めてしまいたいとかしょっちゅう言ってる奴がセンター試験目指しますなんておかしな話なんだろうし。もう2年も中盤がすぎて秋に入る。真面目に考えなきゃいけねー、次期なのも一番俺が知っていた
なんだよ…ったく…あーーー!どうしよ。
熱っぽいだるい体で考えていても答えなんて纏まるはずない
「先生は…どうしたらいいと思うんだよ…」
「何が?」
「どわっ!!なんでここに!おまっ仕事は!?」
上から池羽の顔が覗いてきて慌てて体を起こす
「あー…面倒臭いから副担任に押し付けてきた」
「んだそれっ」
教師がそんなんでいいのかよ!!
毎回言ってるけどマジでこの人やるきないんだな…
仕方ないのか…
「んー、やっぱ熱あんだな」
先生はソファーに腰をかけながらおでこを俺にコツンとくっ付けてきて慌てて手でどついた。
それは仕方ない、びっくりさせたから悪いのであって
今のどつきに非はない
「うるせ、ほっとけ」
「週末出歩きすぎたか」
あんま変わんない表情だけど、どこか申し訳なさそうに言うから不覚にもドキッと肩を揺らしてしまう
無意識なんだろうが、ほんとに振り回されてばっかだ…
「ほんと彼方は体弱いんだな」
「これでも強くなったし、弱くねぇよ」
「そうかー?」と言いながら何やら信じてない様子
あーもう…これだから、
「ぶっふふははっ、」
「何いきなり…怖いな」
いきなり笑い出す俺
もう、どうでも良くなった。母親とか、金とか、飯とかと風邪とか、!
「先生…マジで面白いな」
「俺なんもしてないんだけど」
「いいってわかんなくて。むしろ」
「熱上がったか、早く寝ろ」
ぐっと頭を枕に押し付けて布団をかけられ寝かされる
ほんとに親が先生になったら俺は…きっと幸せすぎて平和ボケしそうだ
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