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第84話 中川しね
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「で!進路どうすんの!霧島!」
「んー…」
何も考えていた訳では無い。だけど悩んでた。
『学費は出してやる。』
…先生が言っていたことを思い出してまたうーーんと悩んだ。
「親父か…」
「え?なに??」
「進学にするわ」
「は!!お前が!?ちょ、鶴飼!聞いた!?」
俺の出した結果に輝も驚いてたみたいだった。中川も輝もそんな驚くことねーだろ…確かに驚かれても板しかないだろうけど…俺は行きたいと思ってるんだこれでも。
「進学…かぁ、、!何科??どこいく!」
「決めてねーよ!」
「えー。じゃあ行きたいとかあんの?」
「んー…」
行きたいところか。中川は専門学校に行くらしい。メディアスポーツだっけ、輝は日本大学の医学部に行くらしい。
確かに頭いいしな…いけると思う
俺は特になかった。進学はしようと決めたところで夢がないからどうするにも…。とりあえず普通科…、うん、どうしようか…
「じゃあ好きな事とかは!」
「好きな事?」
「おう!!」
「特には…」
喧嘩以外することないし、スマホするか寝るか、飯食うか…
「かなは小さい時は本大好きだったよね」
「そうだったか」
「うんうん。小学校の時図書館とか図書室の本ほぼ把握してたじゃん!」
昔の話…大して記憶が無い、普通ならあるだろうけど、何故か抜けてて覚えてないみたいだ、
本が好きなのか…俺いいかもな、なんか
「文系行くかなじゃあ」
「似合わねぇwww」
けたけたと笑う中川に軽く蹴りを入れ、うずくまってしまった、ったく。こいつは…
輝もこれは仕方ないなんて言って笑ってた
「ひでぇ…」
「ひでーのはどっちよ」
「すみません…」
素直に謝る中川を横目に記入欄に志望校と学科を記入した。先生なんというだろうか
進路決まったことに素直に喜ぶだろうか?それともそんなのには興味ないのかもしれない。
どちらにせよやっと決まった進路に一安心した気がする
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