アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
池羽視点のおまけ
-
んー、文学部…?
彼方はなんで文学を選んだんだ?
1枚のプリントを眺めながら淹れたてのコーヒーを口にした。あつい、じわじわと温まる喉を鳴らして
またプリント見つめ直した
確かに文学は俺の専門分野ではあるが
進学を選んだ事には驚きが隠せない
本当にしたいこと、でも見つかったのか
それとも…
「まあ…な、」
まあいずれにせよ、進路が決まったことには
一安心と言ったところで、大学へ行かせるためだけの資金も余裕もってある
息子が成長していくことに喜びを感じるというのは
こういう事なんだろうか…心が暖かくなった気がした
「先生、俺もう行くけど?」
「ん?あぁ、」
「素っ気ないな、まーいーや」
「ちゅ」
彼方の手を引っ張って
おでこに唇をつけた
顔真っ赤にしてるのを見ると可愛いなとさえ思う
「なっ、行ってくる!!」
走って家を後にする彼方を見て
ふふっ、っと鼻で笑い、
池羽はリビングへと戻っていった。
大人の余裕って、怖いですね、
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
85 / 85