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あれ…?
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「それじゃあ、部屋案内するから。」
そう言って海音さんは僕の鞄を持って歩いていってしまう。
「え?!いや、あの、海音さん!それぐらい自分で持ちますから!!!!」
「お前はきちんと道覚えろ。逆にわーきゃーわめいてうるさいぞ」
「うっ……でも、そんな…」
「んじゃ行くからな。」
「わかりました…ありがとうございます。」
海音さんはこっちを見向きもせずにスタスタと長い廊下を歩いていってしまう。
海音さん、身長も高いから歩幅広いし歩くペース速いなぁ…
僕は少し小走りでついていった。
「おい、その教科書とかももってやるよ。」
「いや、流石にそれは…重いですし…ね、?」
「いいから。」
海音さんは教科書とかが入った袋も持ってくれた。しかも、さっきより歩くペースがゆっくりになって、僕に合わせてくれている。
なんか、…優しいかも……?
「ありがとうございます」
僕はぶっきらぼうだけど優しい海音さんに少し嬉しくなり、微笑みながらお礼を言った。
「っ……ああ。これからよろしくな。」
この時、海音さんがどんな気持ちだったか知るのはもう少しあとのお話。
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