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瓶詰めミルキーウェイ 02
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ごりっごりごりっ
……ん?……ちょっと、待て。
おおい待て待て待て待て!!!
エレキギターの演奏の邪魔にならないように利人さんが肩を抱きしめる、その下。
お尻に、男の、大事なアレが押し当てられてる。
そして、なんで、いやそんな。
ごりごりごりごり。
ま、間違いじゃない。
なんでおっきしてんのこの人?!!!!
ライブ中に固くしてんじゃないよこのバカーーーーーッッッ!!!
確かに今日パンク系で腰にスカートっぽい黒布巻いてる衣装だから見た目分からないだろうけど確かに完全にコレ起きてるわ。
しかもソレをわざとらしくめちゃ押し付けてくる。か、確信犯…。
ああ、もう、ホンット変態!
ヴァージン奪われた時から変態だったけど悪化してねえかこの人?!
思わず笑顔のまま怒りを含んで利人さんを見る。
すると目があった利人さんににやりと笑われ
べろん
とほっぺたの汗を舐められた。
キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!
それだけですごい歓声…。
してやったり顔の利人さんは大サビを歌いだしながらセンターへ帰っていった。
奥できっとお尻の事情には気づいていないだろうたつにいがドラムを叩きながら歓声に苦笑いをしていちはいつもと変わらず黙々と演奏していた。
利人さんがなに考えてるのか分かんないけど、容姿がハリウッドスター並に良くて歌がべらぼうに上手くても、
中身が変態だって事は間違いない。
あ、目の前の女の子たち数人倒れちゃってる…。
変態でもあの人が人を魅了する所は、昔からあんまり変わらないのかもしれない。
俺は何かをごまかすかのように、
演奏後ギターピックを客席に投げた。
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