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嘘の告白3
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せっかく用意したホラー映画のDVDを見れないことを残念に感じながらパーカーのポケットにしまう。DVDはポケットに対して大きく入るか心配していたが、無理矢理ねじ込めば大丈夫だった。
「見たかったなぁ」
今まで賑わっていた談話室は静かで俺の声がよく聞こえる。先ほどまで声を張らなければ聞こえなかったというのに。
「ま、しゃーないな」
しょうがないというように肩をすくめ、部屋を後にしようとするとソファーの上に忘れ物と思われるものが置いてあった。
それは淵が赤くいメガネですぐにシッマのものだと分かる。
シッマは普段眼鏡をかけないが、ゲームや資料と戦うときは眼鏡をかける癖があった。本人曰く細かい作業をするときは眼鏡をした方が集中できるらしい。それなら近接戦をする時こそ眼鏡は必要ではと思ったが、近接戦の時は神経がとがっていて眼鏡をかけなくても相手の息使いなどで判断できるらしく、聞いた時は流石狂犬だと思った。
「届けてやるか」
大切に持ち上げ、どうしようかと悩んだ後パーカーに包むことを思いつき、さっそくパーカーを脱ぎ小さな眼鏡を大きいパーカーで包んだ。
大げさかもしれないが、大切な人の使っている物は雑に扱えない。
それを持って足早にシッマの部屋へと向かった。
コンコンコン
シッマの部屋のドアを三回ノックすると中から返事があった。
お邪魔しますと一応の礼儀を言いながらドアを開けると、シッマが短刀を持ち自主練しているように見えた。
「なんや?練習か?」
「おう、少しなまったかなと思ってな」
そういいながら二三回短刀を振る。
「確かに戦争最近少ないもんなぁ。スパイとして暴れまわること出来へんし」
「なんでスパイが暴れまわるんだよwwでもお前もいよいよグルッペン化してきたな」
「なんやねんグルッペン化ってww」
「そーいや、なんか用か?」
それは最初に聞くんやないの?などと心の中でツッコミを入れつつ手に持っていたグルグル巻きになったパーカーを手渡した。その時一瞬手と手が振れ勢いよく右手を引いてしまう。
シッマはそんな俺に気づかず、怪しげにパーカーを受け取ると、首を傾げた。
「なに?これ」
「眼鏡」
「は?」
素直な返事に思わず頬が緩んだ。
「だからパーカーの中にお前の眼鏡が入ってんねん。見てみ?」
「なんでわざわざパーカーの中に入れんだよww」
シッマはパーカーの裾やら袖やらを解いていく。
ようやく眼鏡が出てくると、ほんまやと呟きながら眼鏡をかけた。
「俺の眼鏡や」
「誰の眼鏡だと思ったん?」
「ゾムのいたずらかと思った」
「あり得るわ」
「あり得るんかい!!ww」
シッマは眼鏡が正真正銘自分のものだと分かると丁寧にパーカーをたたみ返してきた。
妙なところで優しさを見せるシッマにドキドキしつつパーカーを受け取る。
「あんがと」
「いやいや、わざわざ届けてくれてありがとうな!」
二カッと笑う姿はいつも俺を安心させてくれる。
やっぱりシッマの笑うところ見ると嬉しいものだ。
「俺行くな」
「おん、じゃあな」
顔が赤くなってることを悟られないように、半ば強引に話を終わらせる。
手を振り、部屋を出るとそのまま足早にシッマの部屋の前から去った。廊下の突き当りに着くと、足が緊張に耐えられなくなったのか地面に落ちる。
「はぁぁぁぁぁ・・・・シッマァ」
静かな廊下で俺の声は空気に溶け込んで誰にも聞こえることは無かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
え~今回はzmknですね!!
最後力尽きて文章がメチャクチャになってしまいましたが気にしないでください!(おいw)
でも文章まとめるのって難しいと思うんですよね。はい!いいわけですね!
ちゃんとまとめられるようになりま~す(小声)
読んでくださってありがとうございました。
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