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ジュリアンヌ
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「もう、2年生かぁ。今年はいーちゃん先生が担任だって!」
真ん前で、キャッキャッと飛び回る親友の、
譲葉千羽。
コミニュケーション能力高そうに見えて意外と臆病である。
「おい、ゆず...。遠くから見ても目立ってんだよ。」
そう言って欠伸をするこの人も僕の親友で、
湊アオイ。
一言で言えば、冷徹。近寄り難いオーラを放っているらしい。僕には全然理解し難い。
よく言われるけど、周りが奇抜すぎて僕だけ常識人に見えるって。いやいや、僕は元から常識人だから。
「なに...あお。あおこそ、目立ちすぎ。女子を侍らせてるし、何より青メッシュが目立ってる!」
「ゆずもだろ。ゆずは、全体的にピンク野郎なんだよ。」
「ピンクアッシュって言うんだよ!覚えとけ!」
「はいはい。」
他愛のない話で盛り上がっていると、一人の女子生徒が近づいてくる。聞くところによると、僕達は高嶺の花というか、学園のアイドルというか...なんて言うんだろうか、あぁ...近づけないタイプの生徒らしく、むやみやたらに近づくと親衛隊の餌食になるらしい。これを愛されてると、とるか...とらないか。
そんな中で、僕達に近づける女子生徒はただ1人。
背が高いのがコンプレックスで茶色の髪を風に靡かせて、登場する姿はまるで〇塚。
ジュリアンヌと呼ばれているだけはある。
「ちょっと、あんたら...人だかり作りすぎ。これだったら、学校内で迷子になったり見つけ出そうとしたらいとも簡単に見つけられそうね。」
「あ、ミケさん!」
「ミケにゃーちゃん。」
「おいこら、誰がミケだ!いい加減に覚えてよね?末見珠理。ミケじゃなくて、すえみ!」
「ごめんごめん。ジュリアンヌ。」
「もう...なんだろう。どっと疲労感が...。あーちゃんは、許せる...。」
「あーちゃん!HR始まっちゃう!急げ!」
ミケちゃんと、あおに手を引っ張られ...ほぼ半ば無理矢理教室へと連行されることになった。
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