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進展ゼロ
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「憂、あんた…なにニヤニヤしてんの。」
「え、うそ…。」
みけにゃーちゃんに手鏡を渡され確認すると目尻が垂れていてだらしない顔をしていた。ぱんぱんっと頬を叩きシャキッとしろと喝を入れた。
「いいことあったー?」
「…あ、うん?多分。」
「教えろよ。」
かくかくしかじかでといーちゃん先生とのことを話した。
あおとゆずの顔が少し歪んだ。
「あいつに近づいたの!?」
「今すぐやめろって。」
「だって、家が隣で…。絆されてきたかなぁ。」
今日の昼はギャーギャーと賑やかだった。
絆されていると分かっていてもそばにいたいと思ってしまっていたから。
それから数日、1週間と経っても何も進展はなく季節は夏へと移り変わろうとしていた。
春の終わり。
曖昧なままの先生との関係。
_体育祭だ。
そんな声が耳にチラホラと入る季節になってきました。
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