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桜舞う
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いつしか校舎の周りに立つ桜はほぼ満開になっていた
強い風に吹かれるせいか花びらが少し散りだす
その度にさくらは綺麗だねと言い少しはしゃいでいた
竜一はそんなさくらをチラリと見て口角を少し上げた
ひらひらと舞い散る桜の花びらはより一層二人を幸せ色にする
「公園にでも寄るか?」
「うんっ」
さくらは満面の笑顔を竜一に向けた
帰り道にある公園に差し掛かるとさくらの木がいくつかあり、花見を楽しむ人達が何人かいた
「わぁっ、綺麗だね」
感動したのかさくらは木に近づくと
触れられそうな高さの枝に手を伸ばした
しかしいくら手を伸ばしても背の低いさくらはもう少しの所で届かない…
「…ほらよ」
竜一がその枝を持ち
さくらに届くように少し下げた
さくらがふいに竜一を見上げる
潤んだ瞳とぷるんとしたピンク色の唇が
竜一の目に飛び込む
桜の花のせいか
先程とは違った雰囲気に変わる
静かに見つめ合う二人
…そして
竜一の唇が
さくらに舞い降りる
やがて
優しい風が吹き
桜の花びらがひらひら舞い散ると
辺りはピンク色に染まった
「………」
唇が離れると
さくらの頬は
綺麗な桜色に染まる
その頬にもう一度
竜一の唇が舞い降りた
HAPPY END☆
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