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ご飯を食べ終わり
夜道を手を繋いで歩く
永遠と思われたこの手錠は
明日には、ない……
そう思うと
重くて嫌だったこの手は
今は何にも感じない…
「さくら」
アパートに戻るなり
ハルオは僕の二の腕を掴んだ
「今日、何処行ってた?」
「……え」
「誰と何処に行ったんだ?」
ハルオの顔が真剣だった
「…何処って、学校……」
「海に、行ったんじゃないのか?」
「………」
もしかして…
潮の匂いが……
「…学校の友達か?
それとも………」
ハルオは僕から離れ、電話の横にあるメモ帳を取る
その中央には、えんぴつで黒く塗りつぶされていた
「…こいつと連絡して……」
そこには、白抜きで凌の電話番号があった
凌が書いた跡が、浮き彫りになっている…
しかしハルオは、この電話番号の相手が凌だとは気付いていない様子だった
「僕の気持ちを知ってて
どうしてこんなっ!!」
ハルオは僕を掴まえ
その場に押し倒した
思い詰めた表情のハルオ
「我慢してるのに!!
毎日毎日毎日毎日!
気が狂いそうになる程!!」
制服を破る様に
僕から服を剥ぎ取った
「……やめ…」
そう言ったものの
ハルオにその声は届かない
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