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"愛してる、さくら"
竜一の声が
耳に残り、僕の心を掴んで離さない
……アゲハ、じゃなくて…?
竜一に初めて犯された時
背後から抱き締められると、温かくて
あの瞬間
僕にとっては大切なもので
アゲハの事なんて
もしかしたら
後付けの理由だったのかも……?
そう錯覚してしまいそうになる
モルとマンションを出る
ネオンがキラキラと輝き
夜中でも人々が活動している
「…で、どうします?姫」
モルが寒そうに首をすくめ、両手をジャンパーのポケットにしまった
「どこ行きます?」
僕は、空を見上げた
やっぱり星は見えなかったけど
変わらずそこにあって
僕をちゃんと見ている…
そう思ったら
胸の奥が熱くなり
柔らかく疼いた
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