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「今日、彼は遅いんだね」
外をぼぅ、と眺めていた僕の頭上から声がした
「……」
振り返らなくても判る
僕はその声を無視した
声の主は僕の態度に気に障ったのか、いつも祐輔が座る席にドカッと座った
何だかそれが腹立たしくて、つい僕は相手を睨んでしまった
「そんな怖い顔しないで…
何かサービスするからさ」
小肥りで少し髪が薄くなった頭をポリポリとかきながら
この店の店長は笑顔を向けた
「なぁ、はやと…」
その手で僕の手を握ってきた
僕は反射的にそれを乱暴に振り払った
……やめろっ!!
叫んでしまいそうになるのを必死で堪えた
もしそうしたとして
ここに来れなくなったら…
祐輔に会えなくなったら……
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