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閉じた瞼に
光を感じた
…あぁ、あの光か…
初めは、希望の光だった
だけど今は
絶望に感じる
そのまま動かないでいると
上から砂埃が落ち、顔にかかった
「…おい」
遠くで呼ばれたけれど
動く気力すら、もう、ない…
「はやと!」
耳元で聞こえた声は…
「…祐輔?」
「遅れてわりぃ」
気付けばそこは、まだ営業中のdinerだった
ウエイトレスの彼女を目で確認しながら、祐輔は僕の相向かいに座る
「…ゆめ?」
「ん、なんだ?」
「あ、…い、いや…
そうかぁ、夢かぁ…」
夢は、目が覚めないと夢だと中々気付けないものだ
僕はあれが夢だとあって、酷くホッとした
「どんな夢見てたんだよ」
「ん?…あー、えっと…」
「ん?」
祐輔がニヤニヤし出したので、僕は口を尖らせた
「あっ変なんじゃ、ないからな
スゲー怖かったやつなんだからなっ」
「どんな怖い夢だよ」
祐輔がそう言うと、ウエイトレスがテーブルについた
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