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夕方になって片付けが始まって、
後夜祭になっても涼は戻ってこなかった。
(あれ…おかしいな…)
キョロキョロ探すけどもう体育館の中は全校生徒でごった返しててとても見つけれなかった。
「涼来ないな」
「な、まあどっかで見てんじゃね?」
「そうだね…」
まあいつも一緒って訳じゃないし特に気にすることもないか…と思ってそれ以上は詮索しなかった。
後夜祭で売上の結果発表とか、人気店とか、最後の出し物大会とかが始まるからみんな盛り上がってて前のほうはすごいことになってる。
まだ騒ぐ気分でもなかったから後ろの方で壁に寄りかかって様子をみてる。
…少し前に、そこに玖音と寄りかかって手繋いでたのになぁ…
じわっと涙が出そうになって慌てて目を押さえる。
危ない危ない…また泣くとこだった…
どんだけ考えてもなんで怒らせてしまったのかわからなくて自己嫌悪だった。
女々しくなってく自分が嫌だ…
ちゃんと気持ちに整理がついたら次会うときに謝ろう。
嫌な思いさせたなら、ごめんなさいって。
いやそもそも
…次なんてあるのか?
もう俺を嫌になって、
『もうペットなんか要らない』
そう言われたら…?
そんな考えが頭をよぎってドクンと心臓が締め付けられた。
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