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微妙に空いた距離感。
(…あ、やばい…気まずくしちゃったかな…)
玖音はきょとんとしてたけど、俺がなんで離れたか察したみたいで「ああ…」と自分の肩を抱いた。
「大丈夫だから…おいで?」
首をこてって傾けて優しく手を差し伸べられて…戸惑いながらその手を掴んだ。
…今なら聞いてもいいのかな…
「…玖音」
「ん?」
「…それ、痛い?」
「…昔の傷だから、痛くない。触っても平気だから」
だから逃げないで、と抱きしめられた。
…なんだよ…もう
「…お前だって我儘だろ…」
「はは、そうかも」
触んなとか、逃げるなとか、
翻弄される身にもなれよ…
そっと腕を回して抱き返す。
なるべく、傷に触れないように。
痛くない、って言ってるけど…きっと心の傷はまだ癒えてないと思う。
あんなに余裕ない玖音なんて初めて見たからきっと相当大きい傷。知られたくないような過去がある…と思う。
でも、無理に聞こうとは思わなかった。
気にならないのかって言われたら嘘になるけど、…話してもいいなって思う時に本人が言ってくれればそれでいい。
今は好きだって言葉で伝えてくれるだけでよかった…
「…優しいね、君は」
「わ…っ」
何か言ったみたいだけど小さくて聞こえなくて聞き返そうとしたら抱きかかえられたまま後ろに倒された。
見下ろす顔が優しくて、優しく頬を撫でられる。
「好き」
「いきなり、何…」
「和くん…好き」
「や…めろよ」
「大事にしたい」
「ッ〜…も、わかったからやめて…」
耐えきれなくて両手で顔を隠す。
ずっと
好きなのは自分だけだと思ってた。
なのにいきなりこんな…ストレートにぶつけられるとどうしていいかわからない。
嬉しいのに恥ずかしくて…どんな顔していいかわかんない。
そうしてる間にズボンに手がかかって脱がされていって全裸にされた。
もう何度も見られてるのに急に恥ずかしくて隠すように身体を反転させて枕に顔を埋める。
「隠さないで」
「ぅ…」
腕を掴まれるけど首を横に振る。
顔が熱い…
なんでこんな恥ずかしいんだ…
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