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怒ってるみたいに眉を寄せて、強気な顔をして、けど声は震えてて
「好き」
それだけ言ってすぐに俯いてしまった。
けどそれが若菜らしくて可愛いと思った。
「俺も」
「…嘘だ」
「嘘じゃねえよ」
笑ってそのまま唇を重ねた。
若菜はびっくりして逃げようとしたけど抱き締めて逃がしてやらなかった。
柔らかくて温かくて、何でかセックスして得る快楽よりも心が満たされた気がして幸せな気分になったのを覚えてる。
それが俺と若菜が付き合い出したきっかけ。
付き合い始めても特に今までと距離感も変わらず普通に過ごす。
変わったことは俺が女遊びしなくなって周りのビッチ共がざわついた事と、若菜が妙に可愛く見えるようになった事。
正直日に日に可愛くなるから我慢するのに必死だった。
今考えたら禁欲してた当時の俺ってすごいと思う…
若菜が経験ないのは薄々気づいてたから手を出さないようにしてたけどある日両親が旅行で二日間いないから家に来ないかと誘われてその日若菜と初めて繋がってすげえ気持ちよかった。
ちゃんと好きだと思って付き合ってセックスしたのは俺も若菜が初めてで二人でなんだか照れくさくなりながら抱き合った。
口喧嘩はしょっちゅうだったけど女々しくないサバサバした性格だから長引くこともなく周りからも仲良いねなんて言われる恋人だったし俺自身もそう思ってた。
きっとこの先もこいつと居るんだろうな、なんてそう思ってた矢先にアイツと出会った
_____最悪の出会い。
「和、こいつ私の友達の透。写真見せたら仲良くなりたいってしつこくてさ…大丈夫?」
「別に大丈夫だよ、黒田和です、よろしく」
「桃瀬透。よろしくね」
なんかいかにもチャラそうな感じのやつ。
友達といって紹介されたからまあ別にいいかと思ってそんな感じで出会った。
最初は若菜に気があると思って警戒してたけどそんなこともなくて普通に仲良くなって三人でご飯食べたりして信頼してきた頃に事件は起きた。
初めて若菜抜きで二人で遊んだ時。
「カラオケでよかったのか?」
「うん、ここが一番いいから」
「ふぅん」
何の疑いもなくソファの上に座ってデンモクを適当に弄ってると「ドリンクとってくるね」と言われたので素直に任せて持ってこられたコーラを飲んだ。
ら、三十分もしないうちに身体がおかしい事に気づいた。
「は…っ…ぅ」
(…何だ…これ)
ドクンドクンと心臓がうるさくなって、呼吸が荒くなる。
変な汗がじわっと吹き出す感じがして歌ってる途中だったのに耐えられなくてマイクをおいて呼吸するのに精いっぱいだった。
「黒田くん?」
「…ごめ、水とってくる…」
このままだと吐きそう…ふらつく足で立ち上がろうとするとぐらっと視界が揺らいで次目を開けた時は薄暗い電気が付いてる天井が見えた。
雰囲気に見合わない軽快なカラオケの音源が永遠流れてたのを覚えてる。
上に跨ってるのをみて押し倒されたのだと気づくのに時間はかからなかった。
「…桃瀬…?」
「大丈夫だよ。死ぬような副作用じゃないはずだから。ちょっと力入らなくなるようなそんな感じ」
ぺろりと舌なめずりする彼を見て雰囲気が変わったのがわかって背筋がゾクッと震えた。
…何だ…この状況…
副作用?なんの話?
「…何、した…」
「…何って…わかんない?黒田くんそんなうぶじゃないよね」
「ひ…っ?!」
突然シャツを捲られて肌をなぞられて思わずびくつくと更に楽しそうな顔をした。
…怖いって思った。
「感度良好って感じ…ますます好みだなぁ」
「…や…やめ…」
流石に何されるかは直感的にわかって、まさかそんなって思うけど目が本気だった。
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