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席につき四人でお弁当を広げ食べながら、スクールアイドルの話は進む。
「俺、振り付けとか考えるの得意だから振り付け…ダンス全般は俺に任せな!」
なんせ次月が入ったことによって話はトントン拍子。
「それは助かる。ありがとう。後は曲だな…心当たりある奴いるか?」
しーん…
曲作れそうな人がそんな簡単に見つかったら、とっくに誘ってるよぉ…
俺も朱琉もそこまで顔が広い訳じゃないし。
「…ん?どうした沫?」
沫が次月の袖を引っ張って次月に耳打ちしているようだ。
ちょっと俺も気になってこっそり沫の口元に耳をやると「悠木君…」と人物名を出していた…!
「お!悠木君って誰?曲作れるの?」
「ぴゃう!?」
俺が急に話しかけたのに吃驚したのか、沫は顔を真っ赤にさせ次月の腕にしがみついてしまった。
次月はそんな沫の頭を撫でている。なんか親子みたい。
そして朱琉に「学習しろ」と頭をポカッと叩かれた。あいたた…
目の前の次月&沫との待遇の差は何なのだろうか。
朱琉にも次月みたな優しさが必要だと思うよ。うん。
そうやって俺を叩いてばっかり!
「悠木は中高一緒なんだ。小学生の時からピアノとかで天才少年って有名だったけど知らない?悠木心詞」
悠木心詞…どこかで聞いたことあるような…無いような…
「悠木心詞って小学生のピアノコンクール世界大会で上位だったとかなんとか。県内テレビで見た気がする」
「世界大会!?」
「そうそう。中学でもちょいちょい噂されてた」
う…うちの高校にそんなすごい人がいたなんて。
何故日本に残ってんだろ…そういう才能ある人って大抵外国とかで勉強するのに。
(それは気にしちゃいけないよ涼乃っち by都合の悪いことはスルーする作者)
「音楽の授業にはいなかった思うけどなぁ…」
「いなかったよ。音楽の初歩習わされるよりかは他の事してた方が有意義だって美術だったし」
なんというプライドの高さ。うわぁお。
これは誘う価値あり!
「その人何組!?」
「2-Bだけど…ガタッ「ありがと!誘ってくる!」
これで曲要員も手に入るし、一気に進むねスクールアイドrグフッ
「待て。暴走すんな。おすわり」
「くぅん…(´・ω・`)」
俺が早速2-Bに行こうとしたら、朱琉に首根っこを掴まれ強制的に再着席させられた。
やっぱり朱琉の俺への扱いは日に日に雑になでてきてるよね!?
虐待だ!DVだ!訴えてやる!
できれば早く曲欲しいなって思ったのに…
「そこまでプライドの高い人間が、俺らの茶番のようなものに付き合ってくれるかだな」
「茶番じゃないし!本気だし!だから大丈夫だし!」
「お前は少し黙ってなさい」
「ふごっ!?」
今度は口にパンを詰め込まれた。
何で俺も参加させてくれないのさ!
あ。このパン美味しい…後で朱琉に何パンか聞こっと。
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