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進藤家の日常
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午前7時。
目覚ましが鳴る。
(ねっむ…。)
起きなきゃなぁと考えつつ
布団の中でモゾモゾと睡魔と戦っている。
「……おい。」
左方向からすこぶる不機嫌な声が流れてきた。
「…ンだよ。」
眠い頭を起こしながらしぶしぶ返事をすると
「ンだよじゃねぇよ、早くその耳障りな目覚まし止めやがれ。
大体お前起きる気ねぇならセットすんなよタコ!!」
更に怒りを含んだ声が耳を突いた。
「うるせぇな、止めりゃいいんだろ。
それに俺はお前と違っていつもきちんと起きてんだ、よっ!!」
そう返事をしながら
手元にあった枕を投げつけ
さっさと階下に向かった。
「ってぇな!ふざけんなクソ!!」
素敵な罵声を背負いながら。
樹と暮らし始めてから早2週間、
毎朝こんな調子で始まる進藤家。
新しい兄弟と上手くやっていけたらなんて言葉は
完全撤回致します。
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