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家族
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「麗くん好きだよ」
「、ぃ…」
「はい」と返事を返そうと口を開くが声にならない。
「大好きだよ」
しゃっくりが止まらない僕に平野さんがキスをする。平野さんの手が僕の涙を拭っていく。
「俺の言葉信じてね、麗くんは凄く綺麗だよ。俺の言葉だけ信じて」
僕は必死に頷く。
平野さんの言葉を信じる。平野さんの言葉だけを信じたい。平野さんが綺麗と言ってくれるなら、それだけで良い。それ以外にいらない。
僕には、平野さんしかいない。平野さんが僕の全てだ。
抱きしめ、キスをしてくれる平野さんにこたえたくて、もっと触れて欲しくて自分からも舌を伸ばす。
キスの仕方なんて分からない。平野さんと出逢うまでしたことも無いし、まさか自分がこんなキスをするなんて考えたことも無かった。
キスがこんなに気持ちいいなんておもいもしなかった。こんなにも心が満たされるなんて知らなかった。
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