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始業式-3
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責任を果たしていなければ、この仕事を外される。
それだけは嫌だ。
それにしても夢中とは……?
「分からない、か。いや、気にしなくて良いよ。………奏まだだったのか。」
………????
「それはやっぱりもう少し余裕が持ててからだと思って…いや、それは違うか…あぁ!もう!…父さんと話してるとホント調子狂う……」
親子にしかわからない会話というのは本当にあるんですね。
と言うか、そろそろ席につかなければ。
「なんのことだか検討もつきませんが、そろそろ座りましょう。もうすぐ始まりますよ………蓮様、夏様、秋様…何を笑っておられるのですか?白様も寝ては駄目ですよ」
「ぶっは!だって…くくっ!やっぱりヘタレだな奏は」
「「ホントそれ」」
「まだまだ、だね奏。時間がないんだ、早く頼むよ?」
このままでは収集がつきません!
自分だけが分からないような話に少しだけムスッとしながら皆に続いて席についた。
「そうそう、だいぶ話はズレたけど理事長代理の事は本当だから、皆よろしく頼むよ。ウチの部下からの紹介なんだ。仕事はできると聞いているから、フォローしてあげてくれ」
「やりゃいんだろ、やりゃ……ろくでもないヤツだったらぶっ飛ばす」
「オモシロイといいよね!」
「だな、それもイジり甲斐のあるヤツ」
「やさ、しい人……」
「使えたら何でもいいや」
なんだか会ったことも名前すら知らないのですが代理さんが不憫に思えてきた。
『ご静粛願います。………これより始業式を始めます。理事長より…………』
肝心の始業式はとてもスムーズに進み、奏様から学園での注意事項を伝えたあと司会の締めくくりで終了した。
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