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食堂-4
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「ーーー親衛隊なんて辞めろよ!!淫乱で、制裁って言うやつをする集団だって爽は言ってるんだぞ!!」
近づくと、一人の生徒が毛玉に腕を掴まれ、痛いのか涙目になっているのが見えた。
「だから…ぼ、僕は好きで、親衛隊に居るんだ!!なんで、そんな事言われなくちゃならないんだ!」
負けじと言い返しているのは、確か白様の親衛隊員だったはず。
「……っ豆柴くん!」
それに気づいた白様はその豆柴という生徒に走っていってしまった。
「あ!白ちゃん、だめ!」
蓮様がとっさに止めるも遅く、その生徒と毛玉の間に行く。
「治神様!?あ……どうしてここに……!?」
そこでようやく、私達の存在に気づいた生徒から悲鳴が上がる。
「「「「キャァァァァァァ!!!」」」」
「黙れ!」
しかしそれも直ぐに奏様が黙らせてしまう。
不意打ちの悲鳴に毛玉が豆柴くんから手を離し、耳をふさいだ。
その瞬間 白様は生徒を立たせ、こちらへ戻ってきた。
「あ、あの!治神様、すみませんっ!!大丈夫ですから、離して下さい!」
「いい、から……!」
「柴!」
近くの空いている席に座らせると、直ぐに友達であろう生徒が一人近付いてきた。
白様は豆柴くんの目を自分の服の袖でゴシゴシと拭い、掴まれていた腕のブレザーを捲り上げる。
そこにはすでに赤くなってはっきりと掴まれた痕が残っていた。
「これ、腫れる…から、保健、室いって…連れてって」
「治神様…すみません、わざわざ……。俺が来るの遅かったから…!」
近付いてきた生徒は豆柴くんの恋人なのだろうか、耳を抑えながら先程のところで喚いている毛玉を物凄い顔で睨んでいる。
「あーくんのせいじゃないよぅ……治神様も僕は大丈夫ですから!助けていただいてありがとうございました!!」
「だめ…保健室はいって、冷やして。…あーくん?連れてって」
真剣な眼差しで見つめられ圧倒されたのか、あーくんと呼ばれた人は豆柴くんを優しい目で見、肩を支え立ち上がらせた。
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