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初めての-7
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頭がふあふあして、αに抱かれる為の準備を勝手に始めてしまう。
股間あたりがじゅん…と濡れ、身体の中で暴れまわる熱を逃がそうと目の前の奏様に擦り寄せる。
「……フーッ…フーッ、れ、い…何だこの濃さ、は」
奏様の声に反応し顔を上げると、これまで見たことが無いくらいに伸びた犬歯、目は朱ではなくもはや深紅に染まっていた。
「……んっ、んっ……はぅ……」
歯を食いしばり、眉を寄せる奏様からどんどん溢れてくるフェロモンに思考が溶かされる。
「…っれい…!…っは、ダメだ…ぜったいに…ぐっ…」
奏様が目を合わせたまま、帰ってくるときに持っていたであろう紙袋から、2つの白い錠剤を取り出すのが下目に見える。
「……れい、大丈夫…だから、な……?今、楽に、してやる……」
手に取り出した錠剤を口に含んだ奏様の顔が近づいてくる。
「っんぅ!?」
息苦しさから半開きになっていた唇からヌルリと奏様の舌が入ってきた。
「……ん!……むぅ、っ……んっく……ふぁ、はん…」
奏様の牙が唇を食み、唾液を流し込みながら先程の錠剤を奥へ奥へと押し込む。
突然入ってきた異物に思わず舌で押し出そうとするが、それも直ぐに奏様の舌に絡められ、より深く口付けられる。
初めてのキスに息継ぎの仕方が分かるはずもなく、だんだん苦しさと気持ち良さから、腰骨に甘い電気が走り、頭が真っ白になる。
「…んー……ぁ、ふ…んんっ………はぅ」
でも流石に苦しくて、奏様の服を強く握るがより深くなる一方。
「……ぅ、ふ………」
もう意識がトぶ、そう思ったとき漸く口を離してもらい、唇の間には銀の糸が引いていた。
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