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過剰摂取-7 Side奏
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確かに俺は抑制剤に対して抗体ができてしまう質だ。
抑制剤とは自分の本能を抑え込む薬で、本来ならば体には毒なのだ。
俺が+αである事に関係しているのかは不明だが、実際何度も成分が微妙に違う抑制剤を年単位で変えなければなかった。
緊急抑制剤に関してはまだ種類が少ない為に、なるべく使わないようにしていたのだが……この種類の抑制剤はもう効かないな。
白は蓮の言葉に頷くと、腕に刺した針から延びるチューブの先にあるプラスチック針を点滴スタンドに掛けてある中和剤の入った袋に突き刺し、ローラー付きクランプを時計を見ながら、滴下量を調節してくれた。
「……ねぇ、聞きたいんだけど…ホントに澪ちゃんは発情期なんだよね?…しかも奏にこんなにキツイ抑制剤を打たせるほどのフェロモンだったんだよね?」
『……どういうこと?』
同じΩの白が反応する。
「……俺がおかしいのかなとも思ったんだけど……何でかな?澪ちゃんの匂いか全く感じられないんだ」
澪が発情期じゃなきゃ、俺が匂いに誘惑されて発情したのはなんだって言うんだ…?
今も、抑制剤が効いていて感じにくいとはいえ濃い澪のフェロモンが部屋には充満している。
…が、蓮が部屋に入ってきた時俺と違って急に発情する様子がなかったからコントロール出来ているのだと考えてはいたが……。
まさか全く感じられていなかったとは。
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