アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
過剰摂取-9 Side奏
-
局部麻酔を打たれ、白は傷が残らないようにミリ単位で正確に縫っていく。
相変わらずすごい腕だ。
『終わり。もう点滴も終わるから、ゆっくり休んで。澪ちゃんが起きたら、父さん連絡しておくから絶対に行ってね…僕は明日から本格的に始まるし、一週間は動けないから』
縫い後に大きなガーゼを貼るとゴム手袋を外し、点滴の針を抜いてくれた。
そこにもガーゼを貼ると、澪が寝ている俺の寝室に入っていった。
「奏、澪ちゃん、きっとパニックになると思うよ。そのときは……」
白の言う抑制剤中和剤は点滴だったから効き目が早く、頭痛も体の痺れもだいぶ落ち
着いた。
これで声も出るようになる。
「……ちゃんと、話す。もう逃げない、絶対に番にする」
澪は誰にも渡さない。
俺の婚約者?澪の婚約者?
そんなもの会ったことも無ければ、名前すら知らない。
絶対に俺は婚約者より澪を幸せにしてやれる。
顔も、金も、地位も、バース性も恵まれた俺に振られる理由があるとすればそれは澪の絶対的な忠誠心だけ。
必ず、俺のものにしてやる。
「その勢いで襲わないようにね!」
蓮の言葉にムッとしていると、白が部屋から戻ってきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 523