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閑話【Happy Halloween♡】Part 2
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「何なんですかこれ!!?」
そこに入っていたのは付箋が貼られた明らかに面積の少ない衣装だった。
『上着、前』と書かれた付箋が紐の方に貼ってあるのは、長方形の革に両サイドに紐が付いた物。
紐を前にして結ぶものらしいが、これ以上上着になるような物は入っておらず殆ど裸になってしまうものだった。
更に普段Sサイズの私でもキツイんじゃないかと思うピチピチでツヤツヤした短パン。
極めつけはちょうど尾骨に当たる部分がハート型にくり抜かれていたのだ……!
黒い膝上までのニーソックスに、ベルトタイプの先が逆ハートになった悪魔の尻尾、上着だろう革布と『一緒に結ぶ』と書かれたこれまた悪魔の羽、最後に禍々しいヤギの角。
コンセプトが全く分からないが一応ハロウィンと言う事でコスプレなのだろう。
全く着たくはないんだが………!
「れいちゃん、も……凄いね………」
力のない声が隣から聞こえて見てみると、先程のケーキを楽しみにワクワクした顔と違って青ざめた表情の白様。
「も、という事は………」
案の定、私が悪魔とすれば白様には天使の衣装が与えられていた。
尻尾ではなく真っ白な翼に天使の輪。
布の面積が私よりも格段に多いふわもこの長袖ニットタイプの上着と、短パンとニーソックスは色違いで白が入っていた。
言うなれば、天使と悪魔か。
二人して衣装の前で固まっていると、コンコンとノックがされた。
「白はそれ着てこれたら、タルトワンホール食べていいよ!
澪は秋のフルーツ詰め合わせが食堂から届いたからこれ独り占めできるよー!」
夏様が心底楽しそうな声で魅惑の誘惑をしてくる。
私は全てのフルーツが大好きで、毎日食べているのだ。
そろそろ柿や梨、葡萄などの季節だから自分用に少しだけ買おうかと思っていた矢先のフルーツ詰め合わせ。
食べたい…………!
「フルーツ詰め合わせ………独り占め………」
「ワン、ホール………」
そうなれば、やることはただ一つだろう。
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