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初めての男-2
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その手は障害物がなくなったとばかりに、運転席側へ腕を伸ばしドアの内鍵を解いた。
そのままガラスを割ったドアを開ける。
まだ男にのしかかられているため身動きが取れない。
迫りくる新たな何かに身構える。
「おい、そこのブタ野郎、出ろ」
逆光で顔はよく見えないが声からして同い年なのだろうか、少しだけ幼さを感じた。
「…手が、俺の手が!!」
ポタポタと私のシャツに赤いシミを作る男の血。
「チッ………出てこいよこの野郎!」
黒の人は身体を車内に滑り込ませると、いとも容易く男を簡単に外へと引き摺りだした。
ほぼ体が浮いていたせいで私に当たることはなかったけれど、ぶつかると思い顔を逸らした先にガラスの破片があって目元に刺さったのかピリリとした。
「こんなとこで強姦とかふざけてんの??」
「ここが、誰の管轄かわかってる?」
「おい、お前…………っ、大丈夫か……?」
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