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初めての男-7
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「では、翔さんと。本当に助けていただいてなんと言っていいか………私に何ができることがあれば仰ってください。こんな見てくれですけれどある程度のことは出来ます」
「頼もしいな、澪は。それならこれからは友達としてまた会ってくれないか?………その、澪は綺麗だな………」
また顔をそらされた。
最後はボソボソと聞こえづらくて、はっきりとは聞き取れなかったが友達なら大丈夫だろう。
「はい、こちらこそ宜しくお願いします」
翔さんと話したことで緊張が解れたのかまた熱が上がってくる感じがした。
「……なぁ、傷の手当もしたいし一度俺の家に来ないか?っと、その前に行かなきゃならない場所があるんだけど」
「いえ、そんなことまでは………」
正直今すぐにでもお風呂に入りたいし、眠ってしまいたいが助けてもらって、更に家にまで転がり込むなんてできない。
幸い、財布は持ってきているし仮にカードがあの人にすでに止められていても何日か生活できるだけのお金は持っている。
「私は、近くのホテルにでも行きます。これ以上ご迷惑をおかけするわけにもいきませんし………」
「……ホテルって、ここらは色街でそういう店しか無いぞ。ホテルはホテルでもラブホぐらいしか………帰る家があるなら、送るから」
「ラブ……?あ、大丈夫です!私は自力でな
んとかしますから」
ラブなんとかが何かは分からないが、ホテルなら多少は同じだろう。
いつも奏様が外出するときに泊まるホテルほどとはいかなくても布団があれば、体を休ませられる。
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