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未知の人物-1 (side 翔)
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「予想より早かったな……」
夏様が舌打ちをする。
ボスがこんなにイライラしているのは初めて見たかもしれない。
「でも、隠しても無駄だし………教えるなとは言われたけど、答えるなとは言われてないもんね」
「待ってください、澪は奏とか言う奴には話してほしくないって言ってたじゃないですか!裏切るんですか?!
何より澪はここまで家を出てきたと言っていました、その奏に何か嫌な事をされて逃げてきたかもしれないじゃないですか!そんな奴に居場所を教えるなんて今日のボスは何おかしいですよ!」
ケータイを手に取り着信に答えようとするボス。
さっき泣きそうになりながら懇願していたというのに、その約束を破るなんて男らしくない。
澪はどこから来たのかと聞くと酷く泣きそうな顔をして言いたくないと声を掠れさせていた。
可哀想に、よっぽどの事をされたのだろう。
「奏が、澪に酷い事?ありえないね。何よりも澪を大事にしているのは奏自身だよ。何を勘違いしているのか分かんないけど、澪に付けたその甘ったるいフェロモン、今の内に霧散させておいて…………最後の忠告だよ」
………大事にするも、度が過ぎれば相手が傷つくだけだ。
俺はそんなヘマしない。
絶対に澪を手に入れて、幸せにして、子を孕ませるんだ。
譲ったりなんかしない。
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