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未知の人物-4 (side 翔)
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ここに居ないはずなのに肌に感じた刺すようなフェロモン。
奏と言う人物は一体何者なんだ?!
「ボス、持ってきました!……って、うわ!」
新人が紙袋と白い毛布を抱えて駆け込んできた。
死屍累々とした店内に驚く。
「ボスまでどうしちゃったんですか!?」
駆け寄ってきて、立とうとしていた俺を支えてくれる。
「新人とお前達、早く荷物を置いたら帰れ。怒っている奏に会えばβのお前達は失禁や気絶どころじゃ済まないぞ!」
そんなに酷いことになるのか?!
だんだんと気絶から回復していく人たちに向かって秋様の怒声が飛んだ。
俺よりも前からバーにいる人たちは首が飛んでいきそうな速度で頷くと気絶している友人を連れて、蜘蛛の子を散らすように出ていった。
古株は実物を知っているんだな。
新人もわけがわからないという感じだが、VIP ROOM迄俺を支えてくれる。
「翔さん、澪様はこちらです」
既にこうなることを知っていましたよとでも言うような牧島さんの顔にイラッとくるが、今は澪につけたフェロモンを外すのが最優先だ。
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