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帰宅-1 (Side 奏)
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「奏、迎え頼んだからあと少しで帰れるよ!澪ちゃん、連れて帰るんだろ?」
「あぁ、言われなくてもそうするさ」
いつの間にかスマホを耳に当て、誰かと通話していた蓮が肩を叩く。
澪は膝の上で赤い顔をしながら眠っている。
たまに苦しそうに息をするので体を撫でると表情が和らぐから可愛すぎて困るんだ。
学園の寮を飛び出して蓮とタクシーを乗り継ぎ、GPSが切れたところまで駆けつけるとやはり澪の姿は無く、微かな匂いが残る程度だった。
その匂いを辿ってついた場所には一台のタクシーが停まっていて、ガラスが割られていた。
近づくと、血の匂いに混ざってαのフェロモンのと澪の匂いが残っていて、頭に浮かんだ最悪の事態に青ざめる。
そんなとき、ここの近くは双子が夜神家から与えられた課題の一つとして管理している場所だった事を思い出し、電話をかけると澪は既に保護されているとのことだった。
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