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帰宅-2 (Side 奏)
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しかし、澪を失うかもしれないという不安と焦りから何時もは抑えているフェロモンが漏れ出してしまう事態に。
どうも、澪のこととなると自制が効かなくなる自分に呆れつつ、腰を抜かした蓮が回復するのを待って澪を迎えに行ったのだ。
バーに着いて、1番に澪の姿を確認したとき安堵から今度は俺の腰が抜けそうになったのは誰にもバレたくない事実だな。
あちこちに傷を作った澪は痛々しくて、事前に防げなかった自分の不甲斐なさが悔やまれる。
相変わらずの癖で布団に潜っていた澪には疲れからか熱が出ていて、相当無理をしたのだろうと思った。
頭と口端、目元にはガーゼが貼られいていて、沸々と怒りが湧いてくる。
あの場に残っていたαのフェロモンは攻撃的なものではなくどちらかと言うと求愛フェロモンに似ていたのでバーに入ったときに、同じフェロモンを感じた翔とかいう奴の仕業ではないことは分かっていたがつい八つ当たりをしてしまった。
俺の澪にフェロモンをつけるなど2度と思いつかないように気絶させてやる、そんな考えで発したフェロモンだったが翔は気絶せずに倒れただけだった。
思いの外、優秀なやつらしい。
近くに立っていた秋まで被害を被ったので今度償いをしよう。
蓮がワタワタと慌てる翔にちょっかいを掛け、双子はカウンター椅子に座って何やら話している。
双子のお付、牧島はテーブルで何やら書物をしていた。
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