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蒼さんの診断-4 (Side 奏)
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「白は教えた通りに出来てるみたいだね。でも、奏君が無茶するから少し傷が開いてる。
澪君に発情期がきて側を離れたくないのは、同じαとしてわからないわけじゃない………でも無茶をするのは違うだろう?」
「う、はい……」
もう許してもらっていたと思ったのに………駄目か、誤魔化しきれない。
「次、こんなことがあったら傷口、面白おかしく縫うよ?」
ちょっと待て………何だ、面白おかしくって。
「……いってぇ!」
聞き捨てならない発言に戸惑っていると、指でグリグリと傷口を抉られる。
血を拭っているときはそこまで痛くなかったのに、蒼さんがグリグリと押してくるそこだけはとてつもない痛みを感じた……!
「わかったかい?」
「分かったから!っい!」
トドメに包帯の上から叩かれた。
ズキズキとその存在を主張する傷に、今更ながら自分で噛んだことを後悔する。
「さて、次は澪君だ。雅、運べる?」
「はい、少々お待ちください」
俺が腕を押さえながら、立ち上がるとフェロモンで座れと言われる。
なんでもお見通しってことか………本当に蒼さんには頭が上がらない。
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