アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
蒼さんの診断-5 (Side 奏)
-
雅さんに抱えられた澪はまだ目を覚ましておらず、薬を飲んだとはいえ心配になってくる。
澪をソファに寝かせると宜しくと言って雅さんはリビングに戻った。
今の話を皆にするのだろう。
「外傷は頭と目元、口……プロテクターのとこだね。プロテクターの傷については夏君から事前の連絡になかったんだけど、心当たりある?」
「プロテクター?」
俺が澪を見たときはそんなもの無かった。
「うーん……襲われてたみたいだし、無理に引っ張ったのかもね。外したいけど鍵がないから、部屋に戻ったら外してあげて」
覗き込むとプロテクターの内側が赤黒い痣になっていた。
こんなところまで傷を負っていたとは………。
澪をこんな目に合わせたやつをどうしようか。
翔の話からタクシー会社と車のナンバーは記憶済みだし、下っ端がボコボコにしたと言っていたから個人を見つけるのに半日もかからないだろう。
………夜神に潰させるか。
夜神家は代々、大神家の裏の仕事を請け負う一族だ。
他の社員に暴行を加えた奴、会社の金を横領した奴、汚職をしていた奴など、表では罪が軽い犯罪を犯したやつは大神家の依頼で潰していくのが夜神の役目。
今回のは私的な恨みだ、夜神に頼むのが妥当だろう。
「………熱が出てるのは発情期の影響だろうね。少し脱水症状もあるから一応点滴しておくから。……奏君は澪君にどうして突然発情期がきたのか、心当たりはある?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
159 / 523