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じい様-4 (Side 奏)
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それにも関わらず筋肉より脂肪が多いと見られるじい様は専属にすら見捨てられた身。
じい様の専属は雅さんの父親ではなく、叔父さんつまり澪の大叔父に当たる人だ。
代々長男が専属になるのだが、父さんが大学にいる頃に出て行ってしまった。
じい様以外の幼馴染である白、蓮、双子の祖父とは今でも連絡を取り合っているらしいがじい様にだけは一切の連絡がないところを見ると、やはりじい様がよほど嫌いなのだろう。
誰も専属に付かないわけではないので緊急措置で澪の大叔父が据えられたが、専属としての教育を受けていない大叔父は給仕は最低限こなすが、澪みたいに俺の好みのお茶を探したり、一緒に仕事をしたりなんかはできないのだ。
生まれたときから一緒にいる専属にすら嫌われる………本当に救えない。
「澪だと!?あんなΩごときに何が出来る、奏は至高なαの更に上をいく存在なのだ。風邪など引くまい。早く役に立たない卑しいΩなど切れと何度も言っているだろう!
雅、酒だ!シャンパンを持ってこい、つまみもけろ!」
「澪はっ、ぃ!」
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