アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
目覚め-2
-
身体を包む柔らかな感触が、心地良い。
汗をかいていて気持ち悪かったのに今はスッキリしている。
意識が、浮上する。
「ん…………」
頭上には暗めの明かりがついていて、ベットは記憶にある最後のソファとは全く違うものだった。
ぽやぽやとした頭のまま、周りを見渡す。
すぐ側に壁がある感じはなく、やけに広い部屋だと認識する。
「………ここ、は…………?」
着ている服も違うし、翔さんと一緒にいた『SIRIUS』でもない。
「………え……?」
意識がはっきりし始めた頃、漸く自分が何処にいるのかを理解した。
サイドテーブルにある、一つの写真立て。
奏様の専属になって、初めて一緒に撮った写真。
この頃から背の高かった奏様と、カチコチに緊張している私。
奏様のお気に入りの写真。
それが、あるこの部屋は。
私が何度も奏様を起こしに入ったり、シーツを取り替えたりした場所。
「何で……」
ーーーー紛れもない、奏様の寝室。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
176 / 523