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目覚め-3
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ガチヤ……
身体を起こし、なんとか状況を理解しようとしていたら奥の扉が開かれた。
「澪、起きたのか」
「奏、様…………」
現れたのは決別を心に誓った、愛しい人。
状況が理解できずに混乱する。
「なん、で…………」
奏様が近づいてくる。
やめて、来ないで
嫌だ、もう耐えられない
「澪……?泣いたのか………?」
パニックになっているといつの間にか奏様が目の前まで来ていて、目元に触れる。
温かな感触が、夢でないことを物語っていた。
夢であるならばどれだけ良かったか。
「澪………」
呼ばないで。
私の名を、そんな声で呼ばないで。
もう、会えないはずなのに。
どうしてここに居るの………?
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