アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
20.
-
飯を食べ終わると宴会と場は化して行き、氷雨は酒を注ぎ回りながら優人の聞き込みに入る。
「よぉー嬢ちゃん。飲め飲めぇ!」
「ありがとうございます」
持っていたコップになみなみに酒を注がれる。氷雨は酒が苦手ではない為、一気にそれを飲み干した。
「飲みっぷりがいいねぇ〜」
男達はいい感じに出来上がっている様子だ。
「皆さんこのギルドに入って長いんですか?」
「あぁ、俺はもう30年くらいかな」
「長いんですね」
「だが、副団長は俺らよりもっと長いぞ?このギルド発足当時からいるらしいからもう60年くらいじゃねぇか?」
「60年ですか?凄いですね。ソルビル団長とも仲が良さそうでしたしね」
「そうだなぁ、あの2人は付き合い長いからな。もう、兄弟みたいなもんだろ」
ちらっと2人の様子を伺うとソルビルが、優人の肩に腕を回し酒を飲んでいた。確かに親密な事が伺える。
「色々教えて頂きありがとうございます。これから、よろしくお願いしますね」
時刻は0:30
酔っ払って潰れる者が続出し今日の夕食兼氷雨の歓迎会は、御開きとなった。
部屋に戻ってシャワーを浴びるとベットにダイブした。
「初日にしては色々と聞けたな」
今日聞き込みしたことを依頼人に報告する為些細なことでも記録しておく。
「しかし、これどれくらい調べればいんだ?」
優人の非公式の情報を知りたいとの事だったが、どの程度まで調べればいいのか謎であった。
いつまでもいて、素性がバレるのも面倒だし1週間でカタをつけるか。
これで情報が不十分であっても仕方がない。女装しているよりはマシだ。
氷雨はそう心に決めるとお酒の力もあってかそのまま意識を手放した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 126