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数ヶ月後
氷雨は50階に来ていた。仕事の依頼があった為だ。今回の報酬は、凄く良い為即決した仕事だった。
依頼は先住民の国王陛下の護衛。今日は、王子である息子のアンドレアが国王の座を引き継ぐ日のようで塔のあちこちから、人が集まる。襲名式が終わる間現国王の護衛を務めることになっていた。
怪しまれない様に今日はいつもの浴衣と下駄姿ではなく騎士団と同じ格好をしていた。
怪しいものが無いか城の周りを詮索していると見知った顔がいた。
「怪しい者がいたりしたら、すぐ報告する様にするんだ。何が何でも国王をお守りするぞ」
同じ様に騎士団の姿に扮したソルビル率いる希望の光のメンバー達がそこにいた。
見つかったら面倒だとすぐ様物陰に隠れる。そのまま、ソルビル達がいなくなるまで隠れて過ごした。
「そこで何してるんですか?」
ソルビル達がいなくなったことに安堵していると後ろから声をかけられた。振り向くと次期国王のアンドレアと護衛の者が立っていた。
「怪しい者がいないか見ていただけだ」
「お前1人でか?」
次期国王の前であると言うのに普段通りの氷雨の態度に怒りを覚えたのか護衛の者が突っかかってくる。
「生憎1人行動が好きなもんでな」
「ほぉー?お前の方が十分怪しく見えるけどな」
「辞めなさい。ハンス。貴方は国王が雇われた気分屋の氷雨さんですね。お噂はかねがね聞いております」
「それはどーも。あんたらこそ、ここで何してんだ?」
「私達は、お散歩ですよ。それではそろそろ行きますね。警護よろしくお願いしますね」
通り過ぎた後ハンスが、中指を立てて舌を出してきたが無視しといた。
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