アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
56.
-
「アンドレア様はきっとロベルト様の嗜好部屋にいるでしょう」
ご案内しますとヨンヒが先導する。
「嗜好部屋?」
「はい。ロベルト様は気に入らない者がいるとその嗜好部屋に招き入れ折檻されるのです。中には命を落とした方もいらっしゃいます…」
「変わった趣味を持ってんだな」
「この事を知っているのは極一部の者のみです。外に知れたら大問題です」
「それで?その嗜好部屋はどこにあるんだ?」
「ロベルト様のお部屋の隣ですので3階にございます」
階段に差し掛かかり急いで駆け上がると2階から3階へ向かう途中で人影が見えた。その者達は明らかに階段を塞いでいる。その数3人。
「どちらに向かわれるのですか?」
「国王をお守りしよーかと」
挑発的に答える。
「ほー?お前の横の者は反逆罪で地下牢に入れられていた者ではないか?なぜその者といる?」
「道案内だよ。さ、もう良いだろ?俺は急いでんだよ」
強行突破しようとしたが、剣を抜き構えられる。
「どういうつもりだ?」
「国王より怪しい者は排除しろと命を受けている。よってお前を通すわけにはいかない」
結局こうなるのかと心中で悪態をつき拳を構えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
56 / 126