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ヨンヒの活躍により呆気なく3人を蹴散らすと先を急いだ。
3階の一番奥にロベルトの部屋と嗜好部屋がある。駆け足で向かうとまたもや人影があった。
今度は人数が多い。ロベルトに雇われた者や兵士などがいた。その中に異様な者が1人。黒服、黒髪の長身の男。その者から鋭い殺気が伝わる。
「漆黒の狼…」
「漆黒の狼?」
「ロベルト様の手駒の1人です。少々厄介な相手です」
先程、3人も相手をして動じなかったヨンヒの額に汗が浮かんでいる。それ程警戒すべき相手なのであろう。
「ふーん、じゃ俺あいつ倒すわ」
「へっ?…流石の氷雨様でも厳しいかも知れませんよ?それなのにそんなあっさり決められるなんて…」
「だからこそだろ?死ぬ気はねーが、万が一があっても俺なら助かる」
移住民の氷雨は殺されたとしても死なない。否、死ねない。その為漆黒の狼との戦いに自ら名乗り出た。
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