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先程から物凄いスピードで氷雨と漆黒の狼の攻防が続いていた。両者の戦いの余波が戦闘中のヨンヒ達にまで及んでいる。
化け物だという声がちらほら聞こえていたが本人達の耳には一切入らない。
魔法、格闘、剣技など織り交ぜて漆黒の狼に攻撃するが全て鎌1つで薙ぎ払われてしまう。それに焦りを覚えるどころか氷雨は楽しんでいた。こんなに自分と張り合える相手などいつぶりであろうか?
「お前何でロベルトの部下なんかやってるんだ?」
ずっと無言であった漆黒の狼がぴくりと反応する。
「……ロベルト…ざま…ぉれ…のおん…じんっ」
凄く舌ったらずで聞き取りづらい。
「ふーん、あいつも良いところあるんだな」
「おれ…ロベルト…ざま…だすけ…るっ」
「何で?」
「やぐた…だづ…ここに…いれないっ…」
先程から、ロベルトの話をしながら漆黒の狼は震えている。そしてとても苦しそうな表情をしていた。
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