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「って事は、あいつも…?」
「あいつってお姉ちゃんの事?」
「えぇ、私もグルですよ。優人様?」
先程洞窟の外で別れた依頼人の女がニコニコとして優人に近づいてきた。そして、今度は優人の事を縛り付けた。
「よくやったお前ら。気分屋本人ではねーが、こいつがいれば必ず奴は来るだろう」
山賊のボスらしき人物が寄ってきた。
「何を言ってるんだお前ら…?」
毒が回ってきて頭が覚束ない。
「まだ分かんねーのか?お前は俺たちに囮として捕まったんだよ。気分屋に復讐する為のな」
「復讐…」
「っとそう言えば、お前にも借りがあったな?こいつらをぼこぼこにしてくれた礼が」
ドスっという重い音を響かせ優人の腹に蹴りを一発入れ込んだ。その蹴りの勢いで後ろの岩に背中からぶつかる。
一気に腹から空気が押し出され咳き込んでしまう。
こいつらは、バカだ。気分屋がここに来るわけねぇ。最悪死んだとしても、1ヶ月分の経験値が減るが俺は移住民だから生き返る。後はこの痛みに耐えながら死ぬのを待つだけだ。
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