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「氷雨さんは、とても美しい。私はそんな氷雨さんの心の優しさと強さに惹かれたのです」
「あいつの事好きなんですか?」
「えぇ、お慕いしてます」
満面の笑みで答える雲筋に少しもやっとした物を感じた。
「そろそろ、撤収の様ですので私も行きますね」
「はい、あいつらの事よろしくお願いします」
ニコッと笑って歩き始めた雲筋だったが数歩歩いて後ろを振り返った。
「あ、そうそう。優人さん、最近気分屋に居候してるみたいですが………変な事しないで下さいね?」
「…………はい」
思い当たる節があったが、あれは仕方のない事だと理由付けて心の奥に閉まった。
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