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時刻は、20時過ぎ。希望の光の宴会は更に盛り上がっていた。
「もっと酒持ってこーい!」
「うぇーい!氷雨ちゃん、良い飲みっぷりだねー!」
「ソルビル団長…何だあれは?」
「がっはっはっ、元気があって良いじゃないか」
氷雨とハンナの周りには空の瓶と付き合わされグロッキーになった団員達が転がっていた。相当な数の瓶が空いているにもかかわらずまだ飲み足りないようだ。
気分屋に居候している際にも何度か酒を飲む事はあったがあそこまで酔っているのは初めて見た。いつもは、飄々としている氷雨が顔を赤らめ浴衣をはだけさせ陽気になっている。
「おい、お前ら飲み過ぎだぞ」
「ふぇ?副団長だー。一緒に飲みましょー?」
「お、そーだそーだ!お前も飲めよ」
手に持っている瓶を差し出し酒を勝手に注いでくる。
「おい、溢れてるぞ」
手が覚束ないのかコップから外れ酒が床に溢れる。
「あちゃー氷雨ちゃん、勿体なーい」
何が面白いのかがはがはと笑う目の前の酔っ払い達。
「すいません」
近くにいた給仕の者を捕まえ水を要求した。程なくして水を持ってきた給仕から受け取り氷雨とハンナのコップに注ぐ。
「ほら、飲め」
「んー?これ酒かぁー?」
一口飲み異変に気付いた氷雨がすんすんとグラスの液体の匂いを嗅ぐ。
その一声でハンナも疑問を抱いたのか一口飲むとこれ水だーと騒ぎ始めた。
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