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「おう。ってか名前で呼んでくれてたんだ」
気を抜いたら、ニマーッと緩みそうになる顔を必死に抑え、笑顔を貼り付け、話を続ける。
「う、うん、こっちの方が呼びやすかったから。ごめんね、…馴れ馴れしかったかな?」
短く丁寧に切り揃えられた前髪から、申し訳なさそうに寄せられた眉が見える。
キューンと胸が締め付けられた
「ううん、全然平気。むしろ嬉しいよ、俺は三春に呼んでもらえて」
ニコッと笑うと、三春は赤面させた
…マスクの上からじゃわかりにくいけど。
あれ、俺なんか変なこと言ったかな?
頭の中で言ったことを繰り返す。
「う、うん、ならよかった、」
どもった三春、まじ可愛いなー、と思っていたらマスクのことを聞くのを、すっかり忘れていたことを思い出した。
「あ、三春、そう言えば、マスク付けてるけど。風邪か?珍しいな」
付けてるの始めてみたからさ、と言ったあと、今の言い方、ずっと見てたのがバレたかな、ストーカーっぽくなかったかなと内心焦った。
「あ、突然花粉症になっちゃってね」
ヘラッと笑った三春に、少し違和感を覚えつつも、そっかぁ、と俺も笑った。
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