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プロローグ
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「ぼく、れんとくん、だ~いすき」
「僕も、ゆうちゃんが好きだよ」
小学校1年生の時。近所に住む、一つ年上のれんと君が大好きだった。
公園で1人でいる僕に、れんと君が声をかけてくれたのが出会い。
一つしか違わないのに、とても落ち着いてて、物知りで、大人っぽい彼が大好きで、毎日遊んでもらった。
年月が経ち、それぞれの友達が増えても、僕たちは変わらず二人で遊んだりした。れんと君は、なんでも知ってて、優しくて、かっこいい。いつもふわりと優しく微笑む。
好きで、大好きで、憧れのお兄さん。
でも
れんと君が中学校に行くようになって、彼は変わっていった。
僕に、笑ってくれなくなった。
いつも、困った顔で微笑むんだ。
「れんと君、大好き」
「…僕もだよ…ゆうちゃん」
僕が中学校に入る直前
れんとは僕に何も言わず
転校した
遠いい、寮のある学校に行ったと聞いて、僕は毎日泣いた。
電話をしても、手紙を書いても、無視された。
納得できなくて、気分が晴れなかった。
中学校に入学し、1年生が行く林間学校。
夜、布団に入ると直ぐに恋バナになって、気になる子は?とか、あいつ意外に乳がデカイとか、付き合うなら誰でエッチするなら誰とか、下世話な話が飛び交った。
可愛いと思う子はいるけど、好きな子はいない、だって会いたい人はここにはいない。
「ゆうすけは?誰が好きなんだよ」
「僕?僕は………」
そう言いかけて、口をつぐんだ。
僕が今、脳裏に浮かんだ人物。
それは…
中学1年の春
僕は れんと に、恋してると知った。
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