アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
「2人の秘密。5」
-
愛生
お客様がって言ってたけど…
七緒
なんかおかしいよな…。
「お客様がお見えです。」の言葉に違和感を覚えた。なぜなら、普通の呼び出しは「〇〇校の先生がお見えです。」なのだ。
愛生
…もっと近い距離になったら聞いてみるか。
七緒
そうだな。
こうして2人は教室に戻っていった。
その頃の咲と陽は。
咲
愛生と話したかったなぁ。
陽
わざわざお昼休みに来るなんてな。
咲
ぷんぷんだわ!
陽
ほんとな!
そんな会話をしつつ第1音楽室に向かった。
咲
はぁ…着いたね。
陽
とっとと終わらせるぞ。
咲
うん!
ガラガラっとドアを開けて凛とした表情で「お客様」の元へ近づいた。
第1音楽室には「お客様」しかいなかった。呼び出した先生はいない。
お客様
久しぶりだなぁ?
ちゃんと持ってきたか?
咲
……これでいいでしょ?
陽
…持ってきたよ。
バサッバサッ
「お客様」の足元に例の物を投げ渡した。
お客様
随分と生意気だなぁ。
咲
どうでもいいでしょ?
陽
もう用はないだろ?
戻るぞ。
戻ろうとドアへ向かった2人。しかし、それはできなかった。なぜなら2人の腕を「お客様」がつかんだからだ。
お客様
まだ話は終わってない。
咲
なに?
お客様
下手な行動はとるなよ?
前にも言ったが吹奏楽の奴らとも関わるな。俺たちの餌だからな。
陽
何するつもりだ?
咲
…「取引」の「条件」はどうしたの!?
2人と「お客様」は「取引」をしている。そして「取引」する「条件」もある。「お客様」はその「条件」を破ろうとしている。
お客様
…裏吹奏楽連盟会長はすべての吹奏楽部を操っている。
陽
お前が裏吹奏楽連盟会長だとしても、やっている事は犯罪だ!
咲
陽…。
裏吹奏楽連盟会長
誰がなんと言おうと、俺はやっていることを止めない。
例の物は貰っていく。じゃあな。
言いたいことを言って出て行ってしまった。
陽はとてもイライラしている様子。
陽
あー!!イライラする。
頭をガシガシと頭を搔いている。
咲
…陽。みんなを守んなくちゃ。
また、同じ事起きる。
陽
……わかってる…。
…明日の朝の集会。
咲は陽が何を言いたいのかすぐに分かった。だから小さく頷いた。
その後の2人は、何事もなかったかのように教室に戻り放課後まできた。愛生と七緒の前でも平然に…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 31