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どのくらいしていただろう
「凪?」
快感で蕩けきった僕の耳元で優しい声
ポヤンとした瞳でお父さんを見る
「キスだけでトロトロだな」
「……だって、お父さんのキス…気持ちイイ」
「それは良かった、もっと気持ち良くさせてやりたい所だけど……お腹が空いた」
仕事中も家族の前でも鋭い瞳が僕の前だけでは優しい眼差しを向けてくれる
今はちょっと子どもみたいに甘えた瞳
「ふふ、ご飯食べてないんだね」
お父さんさんから降りてダイニングへ向かう途中
当たり前の事を聞いてみた
「あぁ、全く食べない訳にはいかないから少しだけ食べたがな」
「じゃ、いっぱい食べてくれば良かったのに」
ちょっと意地悪な事を言ってみた
「凪」
後ろから付いてきていたお父さんの声が少しだけ低くなる
心臓が跳ねて
慌ててお父さんを見る
怒ってると思ったお父さんの表情は笑顔だった
「おいで」
僕にむかって両手を広げてくれる
今度はゆっくり
暖かい胸に収まった
「大好きだよ、凪」
「…僕も、お父さんが大好き」
いつも、家族での外食に僕は呼ばれない
勿論、呼ばれても行く気もないんだけど
外食の日は事前に義母が教えてくれるしお父さんから電話があったら『一緒に食べよう』の合図
電話は素っ気ないけど
これにも意味がある
なのに
今日は義母に意地悪された
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